モデルテンプレート機能
最終更新: 2023年9月21日
既に完成済みのLive2Dモデルの構造や動き方(パラメータ)を作成中のモデルに反映させることができる機能です。
テンプレート機能について
テンプレート機能を使ったSDキャラのモデリング手順を、イラストの準備から丁寧に紹介した動画チュートリアルページもご用意してあります。
動画チュートリアルをご覧になりたい方は「テンプレ機能で簡単モデリング」を参照ください。

テンプレート機能の使い方
まずはテンプレートを適用するモデルを用意します。
アートメッシュだけが配置された状態であればOKです。

POINT
テンプレートのモデルに近い細かさであらかじめメッシュを割っておくと テンプレートをスムーズに適用できます。

テンプレート機能を使うには、[ファイル]メニュー→[テンプレートを適用]をクリックします。
[テンプレートモデル選択]ダイアログが開きます。

テンプレート素材集から選択
素材集からテンプレートに使用するモデルを選ぶことができます。
作成中のモデルと作風が近いモデルを選ぶと良いでしょう。
特にイメージを決めていない場合は、女性モデルなら「Epsilon」、男性モデルなら「チトセ」がオススメです。
モデルのサムネイル画像か[選択]ボタンをクリックするとモデルデータがダウンロードされ、テンプレートに使用できます。
データのダウンロードは毎回行われるため、あらかじめインターネットの接続状態をご確認ください。
ファイルから選択
自分で用意したモデルデータをテンプレートとして使用できます。
[…]ボタンをクリックしてファイルを選択し読み込みます。
モデルの位置とサイズの調整
テンプレートモデルを選択し読み込んだら、[テンプレート]ウィンドウが開きます。
ビューエリアで開いていたモデルと、テンプレートモデルが重なって表示されます。

レイアウトの基本操作
※Macをお使いの方はCtrlをCommandに置き換えてご覧ください
操作 | 内容 |
---|---|
F | テンプレートモデルの点滅<->透明度固定を切り替える。 |
Ctrl + Z | Undo。レイアウトの操作を1つ戻る。 |
Ctrl + Y | Redo。レイアウトの操作を1つ進める。 |
ホイール上下 | 表示の拡大縮小。 |
テンプレートモデルを左ドラッグ | テンプレートモデルの移動。 |
テンプレートモデルを右ドラッグ | テンプレートモデルの拡大縮小(クリック位置が中心)。 |
テンプレートモデル以外を左ドラッグ | 画面をスクロール。 |
[テンプレートモデルを変更]ボタンをクリックすると、[テンプレートモデル選択]ダイアログが開き、モデルを変更できます。

テンプレートのモデルを点滅させるか任意の不透明度で表示させるかを切り替えることができます。
テキストボックスに数値を入力するかスライダを動かすことで不透明度を指定できます。

モデルをクリックするとテンプレートモデルが選択状態になり、バウンディングボックスで移動・拡大縮小・回転ができます。

モデルの大きさを合わせ、テンプレート調整用パラメータ(先頭に「@」が付いているもの)で目や口などの位置を調整します。
顔の向きを合せるために角度X,Yなど他のパラメータを調整してもOKです。

サイズ・位置を合わせたら、[プレビュー]タブをクリックしてプレビューを開きます。

部品の対応付け
[プレビュー]では2つのモデルが並んで表示され、テンプレートモデルに連動してアニメーションが再生されます。
(ウィンドウ左上の[アニメーションを再生]ボタンで再生/停止できます。)
ここで再生されるモーションは、[プレビュー]メニュー→[モーションの保存先を開く]をクリックして開くフォルダの中にあるモーションファイルからランダムで選ばれます。

プレビューの基本操作
※Macをお使いの方はCtrlをCommandに置き換えてください
操作 | 内容 |
---|---|
F | モーションの再生/停止を切り替える。 |
S | [選択要素を対応付け]のショートカット。 |
モデルの上にマウスカーソルを乗せる | カーソル位置の一番手前のアートメッシュのポリゴンがハイライト表示され、 テンプレートモデルとの部品の対応を確認する。 |
モデルをクリック(or 右クリック) | カーソル位置の一番手前のアートメッシュを選択。 また、カーソル位置にあるアートメッシュの一覧をポップアップする。 |
ドラッグ | 画面をスクロール。 |
操作 | 内容 |
---|---|
![]() ![]() [アニメーションを再生]ボタンをクリック | モーションの再生/停止を切り替える。 |
[プレビュー]メニュー→[パラメータを表示]をクリック | パラメータパレットが表示されます。 パラメータを手動で動かして動作を確認できます。 ![]() |
[プレビュー]メニュー→[モーションの保存先を開く]をクリック | テンプレート機能で使うモーションファイルが保存されているフォルダを開きます。 このフォルダ内にあるモーションファイルがランダムで再生されます。 |
描画順に関する設定![]() | [描画順をテンプレートに合わせる] 対応付けされたアートメッシュと同じ描画順に設定されます。 [描画順を自動で設定する] テンプレート適用前の見た目を保つように描画順が自動で設定されます。 [描画順を変更しない] テンプレート適用前の描画順を保ちます。 手動やPSDインポートで自動設定された描画順を変更したくない場合に選択します。 |
[メッシュの自動分割]に関する設定![]() | [すべてのメッシュを自動分割] ポリゴンを自動で細かく分割します。 変形がカクつくときに有効にすると、改善する場合があります。 ただし、ポリゴンの分割数が多くなると頂点を動かすキーフォーム編集が難しくなる場合があるので注意してください。 [初期状態のメッシュのみ自動分割] テンプレート適用前に分割を調整したアートメッシュ以外を自動で分割します。 [自動分割しない] テンプレート適用前のポリゴンを保ちます。 |
最初に適用された時点では各部品が上手く対応付けされていないので、これを修正していきます。
目や口まわりの部品は細かく分かれているので、形状が崩れる場合が多いです。

今回は例として、左まつげを修正します。
マウスカーソルをアートメッシュに乗せると、そのアートメッシュと動きが対応付けられているアートメッシュを確認することができます。

左まつ毛を選択したいので、まつ毛がある箇所の上でクリックします。
すると、クリックした箇所に重なっているアートメッシュの一覧がメニューに表示されます。
選択されるとポリゴンが緑色になり、左上に選択中のテクスチャのプレビューが表示されるようになります。

TIPS
ねらったアートメッシュを選択できなかった場合は、メニューの項目をクリックして選択します。

すると、テンプレートモデル側で、現在対応付けされている部品が緑色で表示されます。
左ふたえに対応付けされていることが分かります。

テンプレートモデル側でも同じように、まつ毛をクリックします。
選択されるとポリゴンが赤色になり、左上に選択中のテクスチャのプレビューが表示されるようになります。

まつ毛のアートメッシュを選択します。
選択されていることを確認できたら、[選択要素を対応付け]ボタン(ショートカット:Sキー)をクリックします。

マウスカーソルを乗せて確認すると、無事にまつ毛同士で対応付けされたことが分かります。

同じ手順で対応付けがおかしい部品の対応付けを修正していきます。
対応付けが終わったら下の「OK」ボタンをクリックします。

[OK]ボタンをクリックすると、テンプレートが適用された状態で、キャンバスに戻ります。
パラメータが自動的に設定されています。

ここでもし、もう一度テンプレートを調整したい場合は、一度「元に戻す(Ctrl + Z)」で Undo をしてから、
もう一度「ファイル」メニュー→「テンプレートを適用」をクリックします。
これで、先ほどの続きから調整することができます。
テンプレートを適用し直す場合は、必ず Undo をしてからにしてください。
最終調整
テンプレート適用後に、どうしても動きがおかしい箇所は手動で調整していきます。
大抵の場合、目と口の調整が必要になると思いますので、これを修正していきます。

目玉は白目にクリッピングします。
まつ毛のラインを整えて、目が閉じたときにまつげに隠れるように白目の形状を調整します。
![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
口は、口のラインを整えて、口の中の部品の大きさを整えます。
![]() | ![]() | ![]() |
修正が終われば完成です。
