ターゲットバージョン選択

最終更新: 2023年8月17日

ターゲットバージョン選択はモデルファイルとアニメーションファイルで行うことができます。

モデルのターゲットバージョン選択を行うと、 組み込みを想定したSDKに合わせた表示環境で 制作を行うことができます。
新機能が追加されたり出力先で 表現できない機能があった場合に、 機能を制限した表示状態にします。

アニメーションのターゲットバージョン選択に関しても、用途に応じて表現可能な機能に制限されます。

ターゲットバージョン選択は、CMO3ファイルやCAN3ファイル、CMP3ファイルを過去のバージョンに変換するための機能ではありません。
CMO3ファイルやCAN3ファイル、CMP3ファイルは後方互換となります。

古いファイルを新しいバージョンで使用することはできますが、その逆はサポートしておりませんので以下の項目にご注意ください。

新しいバージョンのエディタで作成もしくは保存したモデルファイル・アニメーションファイル・パーツファイルは古いバージョンのエディタで正常に開くことができずファイルが破損する可能性がございます。新しいバージョンのエディタで作成したデータを古いバージョンのエディタで編集する場合は自己責任にてご利用いただきますようお願いいたします。

モデルのターゲットバージョン選択

モデルのターゲットバージョンはそれぞれ保存されたバージョンで読み込まれます。
新規作成する際は、ご利用いただいているエディタで最新のバージョンが自動で選択されます。

モデルワークスペース左上にあるコンボボックスから、バージョンを選択して変更することができます。

[モデルのターゲットバージョン選択]ダイアログが表示されたら、内容を確認後に[OK]をクリックします。

組み込み用データなどは書き出さず、 映像として動画の書き出しを想定している場合は [SDK不可/Cubism最新版] がおすすめです。

ターゲットバージョン 使用できない機能
SDK3.0/ Cubism3.0(3.2) ・新方式ワープデフォーマ:(SDK3.3/Cubism3.3 以降対応)
・マスクの反転:(SDK4.0/Cubism4.0 以降対応)
・ブレンドシェイプ: (SDK4.2/Cubism4.2 以降対応)
 (アートメッシュおよびワープデフォーマの形状)
・乗算色:(SDK4.2/Cubism4.2 以降対応)
・スクリーン色:(SDK4.2/Cubism4.2 以降対応)
・ブレンドシェイプ: (SDK5.0/Cubism5.0 以降対応)
 (パーツ、アートメッシュ、ワープデフォーマ、回転デフォーマ、グルー)
・モーションシンク: (SDK5.0/Cubism5.0 以降対応)
・アートパス (SDK不可/Cubism最新版 のみ対応)
SDK3.3/ Cubism3.3 ・マスクの反転:(SDK4.0/Cubism4.0 以降対応)
・ブレンドシェイプ: (SDK4.2/Cubism4.2 以降対応)
 (アートメッシュおよびワープデフォーマの形状)
・乗算色:(SDK4.2/Cubism4.2 以降対応)
・スクリーン色:(SDK4.2/Cubism4.2 以降対応)
・ブレンドシェイプ: (SDK5.0/Cubism5.0 以降対応)
 (パーツ、アートメッシュ、ワープデフォーマ、回転デフォーマ、グルー)
・モーションシンク: (SDK5.0/Cubism5.0 以降対応)
・アートパス (SDK不可/Cubism最新版 のみ対応)
SDK4.0/ Cubism4.0 ・ブレンドシェイプ: (SDK4.2/Cubism4.2 以降対応)
 (アートメッシュおよびワープデフォーマの形状)
・乗算色:(SDK4.2/Cubism4.2 以降対応)
・スクリーン色:(SDK4.2/Cubism4.2 以降対応)
・ブレンドシェイプ: (SDK5.0/Cubism5.0 以降対応)
 (パーツ、アートメッシュ、ワープデフォーマ、回転デフォーマ、グルー)
・モーションシンク: (SDK5.0/Cubism5.0 以降対応)
・アートパス (SDK不可/Cubism最新版 のみ対応)
SDK4.2/ Cubism4.2 ・ブレンドシェイプ: (SDK5.0/Cubism5.0 以降対応)
 (パーツ、アートメッシュ、ワープデフォーマ、回転デフォーマ、グルー)
・モーションシンク: (SDK5.0/Cubism5.0 以降対応)
・アートパス (SDK不可/Cubism最新版 のみ対応)
SDK5.0/ Cubism5.0 ・アートパス (SDK不可/Cubism最新版 のみ対応)
SDK不可/ Cubism最新版 全ての機能を使用可能
[設定]
全てのワープデフォーマを新方式に設定(3.3以降)
 Cubism3.2以前で制作されたモデルをワープデフォーマの新方式で設定する場合は以下の内容を確認してください。
ワープデフォーマの変換

アニメーションのターゲットバージョン選択

アニメーションファイルを新規作成する際、ターゲットバージョン選択のダイアログが表示されます。
この設定はシーン新規作成時のデフォルトの設定として個々のアニメーションファイルに保存されます。

この設定はあとからでも変更できます。

組み込み用ファイルなどは書き出さずに、映像として動画の書き出しを想定している場合は [映像がおすすめです。
ただし、AEプラグインを使用する際は組み込み用ファイルの書き出しが必要になりますので、[AEプラグイン]を選択してください。

ターゲットバージョン詳細
SDK(Unity)Cubism SDK for Unityを使用する際に選択します。
グラフエディタの「ベジェ」のカーブ編集時ハンドルは縦方向のみしか編集できなくなります。(ゲームエンジンの仕様に合わせているため角度のみの認識になるため)
ターゲット変更の際は、すべてのコントローラの位置がSDKの仕様に合わせて変更されるためカーブの形が変わる可能性があります。
※アートパスやフォームアニメーションは使用できません。
SDK(その他)Cubism SDK for Unity以外を使用する際に選択します。(Cubism SDK for Nativeなど)
※アートパスやフォームアニメーションは使用できません。
映像動画などの映像用途で出力する場合におすすめです。
エディタ上で線を追加できるアートパス機能や、タイムライン上で直接オブジェクトを編集できるフォームアニメーション機能を使用することができます。
※SDK用途にはご利用できません。
AEプラグイン AEプラグインを使ってAfterEffects上でモーションを作成する際に使用します。
※アートパスやフォームアニメーションは使用できません。

3.0以前に作成したCAN3を読み込んだ場合は、ダイアログ内に[既存のシーンもデフォルト設定に合わせる]という項目が表示されます。
チェックを入れることで、既存のシーンにも選択したターゲットバージョンを適用することができます。

ターゲットバージョンの再設定

プロジェクトパレットのアニメーションファイル(①)をクリックすると、インスペクタパレットの[ターゲットバージョン設定]ボタン(②)が表示されます。
デフォルトで指定し直したいターゲットバージョンを選択しましょう。
設定内容はアニメーションファイルに保存され、次回作成する新規シーンは指定したターゲットバージョンになります。

シーンごとのターゲットバージョンの設定

ターゲットバージョンはシーンごとに設定することができます。
変更する場合は、対象のシーンを選択(①)し、インスペクタパレットの[ターゲット設定](②)から変更を行いましょう。

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