まばたき設定

Cubism SDK 上で、まばたきの制御を行いたい場合のEditor側での設定方法について説明します。

まばたき設定の前準備

SDK上で「まばたき」の制御を行いたい場合、あらかじめモデルワークスペース上で設定を行う必要があります。
まばたきを設定したいモデルファイルを選択して、「まばたき・リップシンク設定」のダイアログを開きます。
設定したい項目にチェックを入れましょう。

(メインメニューの「モデリング」→ パラメータ → まばたき・リップシンク設定)

次にアニメーションファイルを新規で作成し、モデルのトラックのプロパティグループに「まばたき」が設定されていることを確認します。

POINT

アニメーションファイル(.can3)に紐づいているモデルファイル(.cmo3)に、後から「まばたき・リップシンク設定」を行った場合は、モデルファイルを再読み込みする必要があります。
詳しくは「モデルの読み込みと配置」ページのモデルファイルの再読み込みをご参照ください。

まばたきの設定について

①まばたき:

ここではパラメータの数値を設定するのではなく、「目の開閉」に掛け合わせる「割合」を設定します。
まばたきは、0~1.0の範囲で掛け合わせることができ、1.0で現状設定されているパラメータの最大値になります。
(0で閉じ目、1.0で現状の開き目の最大値)

②効果:

まばたきで設定した割合を何%の効果でかけ合わせるか設定できます。
効果は、0~100の範囲で設定でき、0で無効の状態になります。
基本的には0か100で設定し、一時的に効果を無効にするくらいの使い方がいいでしょう。

まばたき設定を行うと、「目の開閉」に付けた目の演技(①)に、まばたき設定の内容(②)が乗算でブレンドされます。
どのような形で掛け合わされていくか確認していきましょう。

上の参考画像の1フレーム目にある「左目 開閉」と「右目 開閉」(①)のパラメータの値は、双方「0.8」になっています。(開ききっていない状態)
そこに、まばたき設定(②)が乗算されると下図のようにブレンドされます。

 No.フレーム位置目の開閉×まばたき(割合)乗算結果
10.8×1.00.8
20.8×1.00.8
30.8×00
40.8×00
50.8×1.00.8

「左目 開閉」「右目 開閉」のパラメータは、1フレーム目に0.8(目が開ききっていない状態)のキーが打たれているだけですが
まばたきの設定値がパラメータのキーフレームに乗算されたので、まばたきする動作になりました。

従って、まばたき設定をすることで、目を細める → 見開く → デフォルト → 目を細める、のような流れでパラメータに目の演技を付け、

思い通りのタイミングで、まばたきの動きだけを設定することが可能になります。
(まばたき設定は0か1.0でのみで設定しています)

モデルのパラメータ部分に何もキーを設定せず、まばたき設定のみを行った場合は、
自動でデフォルト位置が開き目の最大値になります。
(モデルの目の開閉のデフォルト値は1.0に設定しています)

POINT

動画制作の場合は、まばたき・リップシンク設定は特に必要ありません。
ただ、SDKへ組み込み予定のモデルであれば、あらかじめ設定して置くと、後で表現できる幅が広がりますので 基本的には設定しておくことをお勧めします。

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