物理演算の設定方法

(2018/04/27 更新)

物理演算設定エディタの詳細については「物理演算設定について」の頁をご参照ください。

このページでは物理演算の設定方法について説明します。
物理演算設定は大きく以下のような項目で進めていきます。

1.物理演算を設定するモデルを開く

2.物理演算・シーンブレンド設定を開く(物理演算のタブになっているか確認)

3.グループを作成する

4.物理演算設定のプリセットを選ぶ

5.出力する先のパラメータを選ぶ

6.揺れ具合を確認する

7.出力結果を自動調整する(ノーマライズ)

 

 

物理演算を設定するモデルを開く

はじめに、物理演算を設定するモデルを開きます。
以下の手順で行ってください。

  1. アニメーションファイル(can3)を読み込む。
  2. トラック内で物理演算を設定したいモデルを開く。
    (ビュー上に表示されたモデルをダブルクリックすると、そのモデルファイルが開きます)
  3. タブでモデルファイルに切り替えます。
  4. メニューから、物理演算・シーンブレンド設定を開きます。
    (メニュー → モデリング → 物理演算・シーンブレンド設定を開く)

※物理演算・シーンブレンド設定内にはシーンブレンドの設定タブもありますので「物理演算」
のタブが選択されていることをご確認ください。

 

物理演算設定を開く

以下のような物理演算設定が開きます。
入出力や物理モデルはグループがまだ未設定の為、グレー表示になり操作が無効になっています。

 

 

グループを作成する

はじめに、「前髪揺れ」や「スカート揺れ」のような揺れのグループを作成します。
今回は例として、「横髪」に物理演算を設定します。

1.「追加」をクリックします。

2.「グループの追加」ダイアログが表示されるのでグループの名前を「横髪」と入力します。

3.「入力のプリセット」のプルダウンメニューから「頭 入力」のプリセットを選択します。

4.「物理モデルのプリセット」のプルダウンメニューから「髪(長い)」のプリセットを選択したら[ OK ] をクリックし確定します。

横髪はロングヘアーを想定しています。

5.物理演算上に選択したプリセットの設定内容が反映されます。

[入力設定](赤枠)
・横の髪の毛が揺れる時に、角度X,Z(頭の動き)の動きを大きく影響させたいので影響度は「60%」に設定されています。
・体の回転X,Zの動きは小さく影響させたいので影響度は「40%」に設定されています。
・同じ種別間で合計の影響度は「100%」になります。

[物理モデル設定](青枠)
・長い髪の毛を想定しているので、振り子の長さは基準値を10.0とした時に「15.0」と長めのに設定されています。
(これによりゆっくりした大きな動きになります)
・髪は揺れやすくしたいので「0.95」と揺れやすさの上限に近い数値に設定されています。
・反応速度は、少し遅れてくるような動きにしたいので基準値を1.0とした時に「0.8」と若干低めに設定されています。
・全体的にゆっくりした動きになりすぎたので、基準値を1.0とした時に全体のスピードが「1.5倍」に設定されています。

この時点で、パラメータスライダを動かすと「振り子のプレビュー」で設定された振り子の動きを確認することができます。
想定した動きになっているか確認してみましょう。

もし、想定した動きではない場合は、「物理モデル」のプリセットを変更し「読込み」をクリックすると新しいプリセットに切り替わります。
(読込みをクリックしないと設定内容はきりかわりません)

直接数値部分をドラッグしたり、入力もできますので、微調整も可能です。
気に入った設定ができた場合は、「追加」をクリックして新しいプリセットとして追加するか、既存のプリセットを選択し「上書き保存」することもできます。

 

6. [ 入力設定 ] タブの隣にある [ 出力設定 ] タブをクリックして設定画面を切り替えます。

7.以下の手順で [ 出力設定 ] に「髪揺れ 横」のパラメータを設定します。

  1.  [ 追加 ] ボタンをクリック
  2.  [ 出力パラメータ ] リストから出力先の「髪揺れ 横」のパラメータを選択
  3.  [ OK ] ボタンをクリック

8.ビューエリアの [ 再生 ] ボタンをクリックして実際のモデルの動きを確認します。

[ 連続再生 ] にチェックを入れて、一度全てのシーンを再生します。
特定のシーンでのみで確認したい場合は[ リピート ] にチェックが入っていることを確認し再生します。
思い通りの動きになっているか確認しましょう。

 

 

出力結果を調整する

出力された動きが小さすぎたり、大きすぎて振り切れてしまった場合は、簡単に出力結果を
正規の値へ自動調整(ノーマライズ)してくれる機能があります。

 

揺れが小さかった場合

思いのほかシーンの中で動きが少なかった場合(入力のパラメータの移動や速度)
思った動きより小さくなる場合があります。

下図のように今回は [ 最大出力(%) ] (一番動きが大きくて速かった時)が50%ほどだったことがわかります。

この場合は、 [ 出力調整(アップ) ] ボタンをクリックし、出力を自動調整(ノーマライズ)します。
自動調整後は、 [ 最大出力(%) ] が100%になり [ 倍率 ] が1.967倍に調整されました。

これにより、横髪の揺れの動きを適正範囲内で大きくすることができました。

 

揺れが大きかった場合

思いのほかシーンの中で動きが大きかった場合(入力のパラメータの移動や速度)
見た目の動きにカクつきが発生し、振り子の揺れがパラメータの範囲を振り切れている可能性があります。

下図のように今回は [ 最大出力(%) ] (一番動きが大きくて速かった時)が192%だったことがわかります。

この場合は先ほどとは逆で、 [ 出力調整(ダウン) ] ボタンをクリックし、出力を自動調整(ノーマライズ)します。
自動調整後は、 [ 最大出力(%) ] が100%になり [ 倍率 ] が0.519倍に調整されました。

これにより、出力が抑えられ、カクつく動きになる「振り切れ」がなくなりました。
そして、振り子がパラメータの範囲を振り切れない状態で最大の出力にすることができました。

更に、倍率の数値部分をドラッグすることにより出力結果をリアルタイムで調整することができます。
シーンの動きに合わせて、微調整してみましょう。

 

出力調整をやり直す

調整中に思い通りの結果にならなかった場合は、一度以下のボタンをクリックし出力結果をリセットしてから再度調整を行います。

倍率のリセット:

調整された倍率を「1.0」に戻します。

最大出力をリセット:

シーンを再生して検出した最大出力ををリセットします。

 

多段の振り子に設定する場合

振り子を多段(2段、3段)に設定し、それぞれの振り子に個別に出力先を割り当てていくことで、より滑らかな揺れを再現できます。

多段振り子用のモデルは、作成方法が若干異なりますので、「サンプルモデル集」の「hiyori_pro_t04.cmo3」のモデルの
サイドアップの構造を参考にしてみてください。

このモデルのサイドアップは多段の髪揺れになっています。
設定は以下のようになっています。

物理モデル設定の「No」を出力設定の「振り子No」と紐づけます。
出力設定内には、右のサイドアップと左のサイドアップをまとめて設定することができます。
それぞれの紐づけたい振り子Noを出力設定に設定していくことで、多段で表現力の高い「揺れ」が簡単に設定できるようになります。

更に、出力設定で、どちらか一方のサイドアップの [ 反転 ] にチェックを入れると、出力が反転します。

こうすることで、「上体の前後」や「縦方向」など入力によって髪がふわっと広がるような動きも表現することができます。

 

※ただし、作成した複数のグループの中で、同じ出力パラメータがある場合、
出力設定の影響度が合計で100%を超えないように注意してください。
出力が100%を超えるとパラメータの振り切れによりカクつく動きの原因になります。

 

スキニングを使用した多段振り子に設定する場合

スキニングを使用して振り子を多段(2段~20段以上)に設定し、それぞれの振り子に出力先を割り当てていくことで、
滑らかでインパクトのある揺れを再現できます。
今回は、例としてスキニングを設定した左ツインテールの髪に物理演算を設定していきます。

 

物理演算を設定する前に、スキニングの設定はあらかじめ行っておきましょう。
スキニングの設定方法は「スキニング(β)」の頁をご参照ください。

 

グループを追加する

名前を入力して、「入力のプリセット」と「物理モデルのプリセット」を選択します。
スキニングが適用された部位は10段の多段振り子になっているので、ここでは「10段」
の揺れのプリセットを選択します。

 

TIPS
例えば、振り子の数が13段の場合は、20段のプリセットを使用しても問題ありません。
14段以降の設定は切り捨てられます。

 

出力先をまとめて選択する

スキニングで設定した多段振り子は数が多い為、複数まとめて選択しましょう。
チェックを入れたいパラメータを複数選択して、どれか一つにチェックを入れることで
選択した全てのパラメータにチェックが入ります。

 

倍率をまとめて調整する

通常通り「出力調整(アップ)」を行うと、スキニング(β)で設定されたパラメータでは大きすぎる値になってしまい
パラメータが振り切れてしまいます。

スキニングで10段程度に多段設定にした場合は、倍率を「20」前後に設定すると最適な動きになってくれます。

出力の倍率も数が多い為、倍率の表示部分を右クリックして「値の一括変更」にてまとめて入力してみましょう。

倍率の表示部分を右クリックして「値の一括変更」をクリック
一括変更したい数値を入力
全ての倍率に反映される

ビュー上をドラッグして髪の揺れを確認してみましょう。

 

 

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