キーフォーム(親子関係の動き)

すべてのデフォーマはなんらかの親子関係を持っています。
このデフォーマの特性に慣れることでパラメータ設定の工程が円滑になります。

ここでは例として親子関係の要素がシンプルに詰まっている、まゆ毛の動きについて説明します。

パラメータの割当について

まゆ毛は表情を表現するのに重要なパーツなので、「変形」「角度」「上下左右移動」と動きが多岐にわたります。
仮にこれらの動きをすべて描画オブジェクトの変形だけで行おうとすると、

  • 「左眉 変形」 → 3パターン
  • 「左眉 角度」 → 3パターン
  • 「左眉 左右」「左眉 上下」 → 9パターン

これを計算すると 3×3×9 で81パターンのまゆ毛を作る事になります。
これではさすがに多すぎるので、動きごとにデフォーマを作って、パラメーターを分散させることで効率良く作業できます。

また、1つの描画オブジェクト・デフォーマに多くのパラメーターを割り当てることはしないほうが良いです。
基本的には、パラメーターの割り当ては2つまで。どうしても必要な場合で3つ。
4つ以上割り当てると動作に負荷がかかるので推奨しておりません。

3つの動きを描画オブジェクトとデフォーマに分散させると、3+3+9 で15パターンで済むことになります。
上手にデフォーマを活用しましょう。

[左眉 変形]

左まゆ毛の描画オブジェクトを選択して、「左眉 変形」パラメーターで、「-1」、「0」、「1」にキーを設定します。

「-1」のときに眉をしかめるような寄せる形、「1」のときに山なりに眉が上がる形に変形させます。

[左眉 角度]

次に「左まゆ毛の角度」を選択して、「左眉 角度」パラメーターで、「-1」、「0」、「1」にキー値を設定します。

「-1」のときに左に回転させて怒ったような角度、「1」のときに右に回転させてハの字になる角度にします。
このとき、親のデフォーマの枠からはみ出ないようにしましょう。

[左眉 左右]

次に「左まゆ毛の位置」を選択して、「左眉 左右」パラメーターで、「-1」、「0」、「1」にキー値を設定します。

「-1」のときに内側に寄せた位置、「1」のときに外側に動いた位置にします。
右まゆ毛のときには、「-1」で内側に寄せるときには右へ、「1」で外側に動かすときには左へ移動させることに注意。

[左眉 上下]

最後に、「左まゆ毛の位置」で、「左眉 上下」パラメーターで、「-1」、「0」、「1」にキー値を設定します。

残りの6パターンの位置を設定して完成です。

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